電子ピアノとエレクトーンの違いとは?


電子ピアノとエレクトーン

「電子ピアノとエレクトーンはどう違うのか?」
こういった質問はよくある質問だと思います。

結論からいえば、この2つはまったく別の楽器といえます。

そもそも、電子ピアノは「ピアノを電子化したもの」です。
そして、エレクトーンは「パイプオルガンを電子化したもの」です。

つまり、
ピアノ  ⇒  電子ピアノ    
オルガン ⇒  エレクトーン

というように、ベースとなっている楽器が違い、そもそもの派生が違うわけですね。

電子ピアノは、あくまでピアノをベースとしていますから、
本質的にピアノ曲を演奏するために存在する楽器です。

それに対して、エレクトーンはパイプオルガンを電子化したもの=「電子オルガン」です。
だから、2段鍵盤+足鍵盤による多彩なアンサンブル機能を主眼に置いた楽器です。

アンサンブル機能とは、簡単にいえば、合奏、重奏など
複数人による演奏形態を表現できる機能です。
つまり、エレクトーンは一人で合奏=オーケストラをするための楽器といえます。
ですから、2段鍵盤・足を使う鍵盤などの
普通のアコースティックピアノにはない特徴があるのです。

もちろん最近では、電子ピアノにも多彩な音色が出せたり、
アンサンブル的な機能がついていますが、それはあくまでも付帯機能となります。

単純に、いわゆるピアノを弾きたい、ピアノ曲を弾きたいという場合には、電子ピアノ。
そうではなく、もっと全身を使って一人で複雑な合奏を奏でたいという場合には、エレクトーン。
そう考えればいいと思います。

つまり、ピアノを習いたいのに、エレクトーンを選ぶというのは
違う楽器を買ってしまうのと同じということです。

エレクトーンも素晴らしい楽器だと思います。
しかし、自分が何を求めているかによって変わってくるということですね。