専門用語解説「サンプリング」とは?


専門用語解説「サンプリング」とは?

個人的な意見をいえば、電子ピアノのカタログは、
はじめて電子ピアノの購入を検討される方にはとても理解しづらいと思います。
なぜなら、専門用語がとても多いからです。

ですので、はじめて電子ピアノを選ぼうとしている方のために
その専門用語について、噛み砕いてなるべくわかりやすく説明してゆきたいと思います。

カタログではピアノ音という表記の場所に
「サンプリング」と書いてあります。
まずは、この「サンプリング」についてです。

そもそも電子ピアノは生ピアノと違い弦を叩いてその振動で音を出すのではありません。
鍵盤をスイッチとして機械が音をスピーカーから発するという仕組みです。

この電子ピアノの音は生ピアノから録音されたものなのですが
要するに、この録音作業のことを「サンプリング」といいます。

メーカー各社とも、このサンプリングの元としている生ピアノは
コンサートグランドピアノの中で最高峰の一台です。

しかし、サンプリングに使われているピアノが最高のものであっても
どのメーカーの音も同じ程度の品質というわけではありません。
なぜなら、サンプリングの細やかさなどが違うからです。

こだわっているメーカーのサンプリングは、音の強弱だけでなく
音の長さ、弾き方の違いによる音色の違い、といった様々な角度から何種類も行っています。
また、アナログ音をデジタル音に処理する技術も違います。

こういうこだわりによって、実際に電子ピアノを弾いた時のフィーリングが変わってくるのです。

といってもかなり細かな世界になりますから
はじめて電子ピアノに触れる方には判断は難しいかもしれません。

しかし、こういう違いがあるということをふまえた上で
実際に音を聴き比べたりしてみるのがいいと思います。

カタログで、ピアノ音の説明を見るときには
「なるほど。そういう最高峰のグランドピアノの音を使ってるんだな。」
という理解ができれば充分だと思います。