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電子ピアノと生ピアノの違い

電子ピアノと生ピアノの違い

電子ピアノと生ピアノの一番の違いは音の出し方にあります。

生ピアノは、指で鍵盤を押し、その力でハンマーを動かして、弦を叩いて音を出します。
打弦による振動がピアノの下に張ってある板=響板を伝わって、豊かな広がりを生みます。
また、叩いた弦以外の弦の共鳴も加わって、独特の響きを生み出します。
要するに、ハンマーで弦をたたいて、その弦の振動によって音を出すということですね。

しかし、電子ピアノには弦はありません。
電子ピアノの音は生ピアノの音を録音した「サンプリング」という方式を取っているため、
鍵盤は音を出すためのスイッチであり、鍵盤を押すとそれに対応する音が発生し、スピーカーがそれを増幅して再生します。
弦は使わずに、鍵盤をスイッチとして、電気的に音を出すということです。

こういった音の出し方の違いから、電子ピアノと生ピアノではタッチや表現力が変わってくるのですが、
電子ピアノもテクノロジーの進歩に伴い、生のピアノにより近い音の再現が可能になり、
鍵盤のタッチにも様々な工夫が凝らされるようになってきています。

最近では、生ピアノと電子ピアノの中間のようなハイブリッドピアノというのもあり、
ピアノと電子ピアノの差は、年々縮まってきているとはいえるでしょう。

ただ、やはり、電子ピアノはどれだけピアノの音を再現できるか、
ということが基準になるような楽器ですから、
生のピアノの音にかなうような電子ピアノというのはやはり難しいとは思いますが。

そういったことを踏まえて、生ピアノや電子ピアノを選んでいただけるとうれしいです。